ステージナタリー 動画コラム「からだは正直〜わたしの日々の磨き方〜vol.9 寄稿

アジア TYA ネットワーク クリエイティブキャンプ in豊岡

城崎国際アートセンターで行われたアジアTYAネットワーク クリエイティブキャンプ in豊岡 が終了しました!

アジアTYAネットワークのTYAとはTheater for Young Audienceの略で、東アジア、東南アジアにおける児童、青少年向けの演劇やダンスの現状をお互いに理解し、各地域の関係者とつながることを目的に活動しているネットワークで、日本を含む13ヵ国から、さまざまな分野(ダンス、演劇、音楽、サーカスなど)で活動するアーティストやプロデューサー、研究者等が現在参加しており、リサーチ活動やワークショップ、シンポジウムなどを行っています。

今回のクリエイティブキャンプ in豊岡では、各国をオンラインで繋ぎ、様々なミーティングが行われた他、オンラインでも参加できるワークショップが沢山あり、京極朋彦が娘と一緒にオンラインワークショップに参加させて頂きました。

私がこのキャンプに参加した目的の一つは、自分がこれから子供の観客を想定した作品を創作するためのヒントを得ることと、アジア各国で既に活動をされている人たちが、なぜ子供に向けて作品を作り始めたのか、なぜ子供のうちから舞台芸術に触れることが重要なのか?子供たちの未来に何を望んでいるのかを聞きたくて参加しました。

しかし今回私はオンラインでの参加だったので、中々そこまで突っ込んだ質問や、やり取りができなくて歯痒い思いをしましたが、実際に皆さんがオンラインでワークショップの構築をするというミッションに取り組まれる姿を見て、学ぶものが沢山ありました。

中でも印象的だったのは、フィリピンのRalphさんが仰っていた「アートによって大人が子供に戻る(なる)ことによって子供と繋がることが出来る」という発言でした。

どうしても「子供向け作品」を大人が作ろうとすると、「大人が想像する古い時代の子供」が対象となってしまい、今、実際に生きている子供たちとの間にギャップが生じてしまいます。

「大人が用意した子供が喜びそうなもの」ではなく「大人も子供になって一緒に楽しめるもの」の中に真実があるのかもしれない。

そう思うと今回のキャンプは私にとって、子供向け作品だけでなく、普段の創作においてのヒントも沢山もらえた、とても良い機会となりました。

コロナの影響で海外メンバーも皆オンラインでの参加でしたが、またいつか、次回はぜひ実際に皆さんにお会いして、さらに沢山の学びを得られたらと思います。

参加者の皆様ならびにスタッフの皆様、本当にお疲れさまでした。

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